12月の武蔵陵墓地に行ってきました
12月15日に東京都八王子市にある武蔵陵墓地に初めて行ってきました。
武蔵陵墓地は大正天皇、貞明皇后(大正天皇の皇后)、昭和天皇、香淳皇后(昭和天皇の皇后)の御陵(お墓)がある墓地です。
昭和天皇の御陵が造られる前は多摩御陵と称していたので、今でも多摩御陵と呼ばれることも多い場所です。
-天皇陵-大正天皇 多摩陵(たいしょうてんのう たまのみささぎ)
-天皇陵-昭和天皇 武蔵野陵(しょうわてんのう むさしののみささぎ)
コロナ禍になってからは遠くの公園に行くことが減り、近場の八王子市内の公園などを訪ねることが増えた結果、
ブログを書く上で八王子の歴史などについても調べることがあり、そこで武蔵陵墓地が八王子に与えた影響の大きさを感じたので、いずれ行かねばと思っていたので行ってきました。
八王子八十八景にも選ばれているそうですよ。
アクセスは高尾駅から徒歩で約15分。参拝時間は9時から16時まで(参入は15時30分まで)です。
基本的には年間を通じて参拝出来るみたいです。
今回は最寄駅のJR高尾駅から旧浅川駅跡地(東浅川保健福祉センター第二駐車場)を経由する、少し迂回したルートで向かいます。
JR高尾駅北口駅舎、今回のスタート地点です。
駅舎はもともと大正天皇の葬式にあたる大喪の礼にて、新宿御苑に造られた大喪用仮停車場を移設したものです。
高尾駅の前を横切る甲州街道を東に少し行ったところにある、東浅川保健福祉センター第二駐車場の入り口。
広い駐車場で、毎年秋に行われるいちょう祭りでは、たくさんの出店で賑わいます。
もともとここは皇室専用の駅「東浅川駅」の跡地です。昔の皇族の方は、ここで列車を降りてから御陵に参拝されたんでしょうね。
ここには東浅川駅の駅舎を再利用した集会施設「陵南会館」がありましたが、1990年に火災で焼失。再建はしていますが、建物の造りはとても簡素なものになってます。
東浅川駅跡地の正面から武蔵陵墓地までの道は、ケヤキ並木が続いています。葉はほとんど落として冬模様です。
この並木道もおそらく御陵を造る際に整備されたものなんでしょうね。
武蔵陵墓地参道と書かれた石碑。
参道を歩いてると南浅川を渡る南浅川橋があります。この橋も御陵までの参道を造るときに架けられたようで、最初は木橋でしたが、昭和11年(1936年)に現在のコンクリート製に架け替えられました。
橋をはさんだ両岸には、陵南公園の本園と分園があります。
南浅川橋の上から見る南浅川。川沿いにサクラの染井吉野が植えられていて、春にはとても綺麗です。
橋を渡ってもケヤキ並木は続きます。
しばらく歩いていると武蔵陵墓地の入り口、正門に到着です。とても広い入り口です。ただ逆光がひどすぎてまともに撮れませんでした。
正門を通ると、またとても広い空間があります。左側には駐車場もあります。
手水場。
青い綺麗な池もありました。黒いコイも泳いでます。
正門から進むと総門があります。ここから先は表参道と北参道の2つの道に分かれますが、先で繋がってるのでどちらから行っても大丈夫そう。
総門脇にある陵名板。
今回は表参道から向かいます。
砂利道の両脇には北山杉という大きなスギの木が並んでいます。大きすぎて感覚がおかしくなるというか、自分がミニチュアにでもなった気分です。
一般の参拝者が近づけるのかこの距離まで。武蔵陵墓地にある御陵はすべて上円下方墳という、上部が丸く下部が四角い形をしてるそうなんですが、階段の先にドームのように丸い部分がわずかに見えます。
カメラのズームを使って撮影。ズームを使わなくても、多摩陵よりは見やすかったです。
ちょうど多摩東陵は掃除など手入れなさってる方々がいて、写真に写り込ませてます。
先に紹介した御陵と比べて、明らかに一般の参拝者にも見えやすく、御陵の周りを木々が見守っているような構造をしていて、親しみやすさを感じさせます。
ちょっと違う距離感から。
アップ。
お隣の香淳皇后の御陵「武蔵野東陵」。見えやすさや親しみやすさが更に増した気がします。植えられている植物の種類も増えているように感じます。
帰りは北参道を歩きます。こちらもスギの木が並んでますが、スギの手前に低木のアセビが植えられてたり、砂利道ではなく舗装された道になってます。
この季節の数少ない花、サザンカ。春に来ればアセビやサクラやシャガなどが咲いてて、今の時期よりも和やかな印象になると思います。
すぐ近くにある陵南公園や多摩森林科学園は何度も行ったことがありましたが、やっぱりお墓となると公園のように気軽にホイホイ行く感じにもならないので、今回やっと行けて良かったです。
関連しそうだったり近くの施設の記事はこちら。
甲州街道のイチョウ並木は、御陵の完成に伴い宮内庁が植えたものらしいです。
陵南公園にサクラを見に行ったときの記事。
御陵のすぐ西側にある施設。