5月の八王子長房緑地保全地域に行ってきました
5月10日に東京都八王子市にある八王子長房緑地保全地域に初めて行ってきました。
緑地は武蔵陵墓地の北側に広がる丘陵であり、コナラやクヌギの多い雑木林です。
八王子長房緑地保全地域 | 東京の自然にタッチ 里山へGO!
緑地は4カ所の入り口があり、今回は楡の木公園横入口から入り陵東公園横入口まで抜ける、東西を横断するメインコースを歩いてきました。
楡の木公園横入口。近くにこないと分からない、ひっそりとした入り口です。
中に入ったところ。
右手にはフェンス越しに城山川が流れていて、木漏れ日の下、川のせせらぎを聞けます。
少し進むとカタクリ園に突き当たります。花期には一面にカタクリの花が咲くそうです。
保全のためにフェンスで囲われているので中に入れませんが、自然観察などのイベントのときには入れるみたいです。
このように立ち入りが制限された場所は緑地内に3カ所あります。
カタクリ園沿いの階段。最後の方が急になってて上りはともかく下りは怖そう。
階段を上って少し進むと、広い尾根道に出ます。
ここで一旦、ここまでで見た植物などを紹介。
コアジサイのつぼみ。階段沿い、カタクリ園の反対側に多数ありました。
キンラン。園内のいろんなところで咲いてました。黄色い花はとても見つけやすいです。
オカタツナミソウかな。
コゴメウツギかな。この花も色んな所で見ました。一番よく見た花です。
何かの木。
入り口近くで見たチョウ。
近年、東京でも被害が拡大しているブナ科の木が枯れる「ナラ枯れ」という樹木の伝染病。その原因であるカシナガキクイムシの捕獲用に作られたクリアファイルのトラップです。
園内にたくさん仕掛けられていました。
尾根道に話を戻して、尾根道の脇に分かれるカタクリ山への道。
カタクリ山。緑地で一番標高の高い場所で、標高207mあります。
ただここでカタクリが咲くわけではないようです。正直特に何もありませんでした。冬場とかなら見晴らしも少しはいいのかしら。
尾根道を進んでいくと馬頭観音があります。ここもカタクリ園と同じく、フェンス越しで普段は立ち入りが制限されています。
ここで馬頭観音までに見た植物などを紹介。
エビネ。見頃は少し過ぎてましたが見つけることが出来ました。
こっちもランっぽい気がしますが何でしょう。
ツリバナ。
ミヤマナルコユリかな。尾根道にはたくさん咲いてました。
エゴノキかな。
ツツジ。
何でしょう。
カンアオイの一種。
ミミガタテンナンショウかな。
コミスジかな。
馬頭観音までで、だいたいメインコースの半分くらい。ここまでは西ルートとも呼ばれています。
ここから先は中間地点となる峠道を少し挟んで、東ルートになります。
東ルートではこんな道や、
こんな道を歩きました。
ランヨウアオイ。
最後に陵東公園のあずまやが見えたところで、緑地のメインコースはゴールとなります。
木漏れ日の中、ちょっとしたハイキングを楽しめたといえば楽しめたんですが、正直な感想を言うと、
道なのか道ではないのか判別しづらい場所や、分かれ道に何も案内がなく、どこに繋がってるのかが分からない場所、
案内板の示す道や階段が、どこのことを指してるのかが分かりにくい場所がたくさんあって、
初めて1人で来るような人にはかなり不親切かなと思いました。
そこまで複雑な道ではないので、1回来れば分かるようにはなるのですが……。
ただここはボランティアの人たちが管理などをしてるみたいなので、むしろここまで雑木林をちゃんと歩いて見て回れるように手入れされてるのはすごいなと思います。
多分ここは、自然観察などの体験イベントに参加するかたちで訪れると、もっと楽しめるんじゃないかと思います。
普段は入れないフェンスの奥にも行けますしね。
あと丘陵の緑地ということもあって、坂道や階段が多いので、歩きやすい靴は必須ですね。それに夏でも長袖長ズボンが多分良いと思います。