4月の武蔵国分寺 万葉植物園に行ってきました
4月13日に東京都国分寺市にある武蔵国分寺 万葉植物園に初めて行ってきました。
武蔵国分寺/万葉植物園(@musashikokubunji) • Instagram写真と動画
奈良時代に建てられた武蔵国分寺は、元弘3年(1333年)に焼失しましたが、その後なんやかんやしながら現在の武蔵国分寺に繋がっています。
武蔵国分寺の歴史については公式HPに詳しく載っているので、興味のある方はそちらをどうぞ。
境内にある万葉植物園は、武蔵国分寺が建てられた奈良時代に編まれた、万葉集出てくる植物を集めています。
植物を詠んだ歌を通じて当時の人々の考えや生活などを知り、その昔をしのんでいただこうとの意図で、先代の住職が昭和25年(1950年)から昭和38年(1963年)の13年間をかけて独力で採集して造られました、
現在では約160種の植物が植えられていて、市の重要天然記念物にもなっています。
拝観は無料。
アクセスは西国分寺駅からは徒歩約14分、国分寺駅からは徒歩約17分。
この記事はお鷹の道・真姿の池湧水群を歩いておたかの道湧水園に寄った、前回の記事の続きです。
楼門
おたかの道湧水園から武蔵国分寺までは、歩いてすぐそこです。
そんな武蔵国分寺の門前には大きな楼門があります。
明治28年(1895年)に米津寺(東久留米市)より移築され、市の重要有形文化財にもなってます。
武蔵国分寺
楼門の先にある武蔵国分寺。正面に本堂、右側には大きなヤナギの木が見えます。
境内に入ってすぐ植物園となっています。すべての植物にというわけではありませんが、白い説明板が立っていて、万葉呼名や和名、万葉例歌などが書かれてます。
例えば先ほどのヤナギには、
やなぎ
和名=しだれやなぎ やなぎ科
浅みどり染めかけたりと見るまでに 春のやなぎは芽えにけるかも
(巻一○の一八四七)
と書かれてます。せっかくなので説明板があったものは記載していきますね。
園内で特に見頃だったシャクナゲの木。本堂の向って右側で目立っています。
花のアップ。
逆に本堂の向って左側ではツツジが綺麗でした。
つつじ
和名=やまつつじ つつじ科
山越えて遠津の浜の石つつじ わが来るまでに含みであり待て
(巻七の一一八八)
群生していたヤマブキソウも見頃でした。
こちらはヤマブキ。おたかの道湧水園とは違い一重咲き。
シロヤマブキ。ヤマブキとは同じバラ科ですが属が違います。ヤマブキソウにいたってはケシ科で科レベルで違います。
バイカイカリソウ。
名前が分からなかったんで調べたら、ラショウモンカズラというみたい。すごい名前。
ホタルカズラ。咲き始めは紫で、咲き進むと青くなるみたい。
ムサシアブミ。
シャガ。
ウツギ。
うのはな
和名=うつぎ、うのはな ゆきのした科
ボケ。見頃は過ぎてるかな。
ミツマタ。こちらも見頃は過ぎてます。
さきくさ
和名=みつまた じんちょうげ科
春さればまづ三枝の幸くあらば 後にも逢はむ莫恋ひそ吾妹
(巻一○の一八九五)
ヤマシャクヤク。品種改良された華やかなシャクヤクとは、また違った良さがありますよね。
白以外にピンク色のシャクナゲもありました。
カエデとツツジ。
正直、一重咲きのサクラの時期は過ぎていたので、微妙なタイミングになるんじゃないかと思っていたんですが、そんなことは全然なく色んな花を楽しめました。
また別の季節にも訪ねたいですね。
武蔵国分寺公園
万葉植物園を堪能したあとは、西国分寺駅へ帰るため来た道を引き返し、お鷹の道をまた歩いて、途中で武蔵国分寺公園を通り抜けました。
武蔵国分寺公園の入り口。花壇がしっかり植栽されていて綺麗です。
ピンクの八重咲きのサクラと緑の八重咲きのサクラ。
今回は万葉植物園に行くことが目的だったので武蔵国分寺公園の写真はあまり撮りませんでしたが、大きな広場のある公園で、17時過ぎだったので小学校高学年から中学生くらいの子供達がたくさんいました。
広場には色んな種類の木が植えられているようだったので、季節ごとの変化もありそうです。
行きは国分寺駅から、帰りは西国分寺駅まで、歩いて万葉植物園に行ったんですが、
国分寺駅からだと選ぶ道によって違いはあったかと思いますが、一度下り坂があったと思えばまた上り坂がある、起伏のある道でしたが、西国分寺駅の方は、特段起伏は感じませんでしたね。
万葉植物園やお鷹の道、おたかの道湧水園へ行くなら、西国分寺駅から行った方が少し楽なんじゃないかと思います。
万葉植物園の前に寄った、お鷹の道・真姿の池湧水群や、おたかの道湧水園の記事はこちら。