週末花探し

東京都を中心に花を見に出かけた記録。土曜日か日曜日の夜に週一更新。たまに読書感想文。

八王子華道連盟のいけ花展に行ってきました

10月13日に東京都八王子市の八王子芸術文化会館(いちょうホール)で開催されていた八王子華道連盟のいけ花展に行ってきました。

同展は毎年多数の団体でおこなわれる八王子市民文化祭のイベントの1つでもあります。 文化祭は今年で72回目です。

文化連盟 | 八王子文化連盟 | 日本 | 八王子文化連盟

八王子文化連盟 (@hachioji_bunren) / Twitter

八王子文化連盟(@hachioji.bunka_renmei) • Instagram写真と動画

八王子文化連盟 | Facebook

八王子文化連盟 - YouTube

同展を観たあとは近くにある八王子市夢美術館で開催されている『デミタスカップの愉しみ』も観てきました。こちらも少しだけ紹介します。

いけ花展

八王子芸術文化会館(いちょうホール)の第1展示室と第2展示室にて開催していました。

開催時刻は13日が10時から18時、14日が10時から17時、15日が10時から18時、16日が10時から16時でした。

入場は無料です。

第1展示室前には大きないけ花が展示されてます。

第1展示室の様子。白い壁際にコの字に作品が並んでいます。

すべては紹介しきれないので、個人的に目に留まった作品を素人の感想と共に紹介していきます。

一葉式いけ花

花材:コウリヤナギ、ケイトウ、レザーファン

花材:セッカヤナギ、ストレリチアヒペリカム

カゴの編み目に茎を挿しているので、かなり移動が難しそう。この場所で作ったのでしょうか。

花材:フウセントウワタ、ドラセナ、アンセリウム

フウセントウワタの淡い緑とアンセリウムの濃い赤の対比が綺麗。

 

一葉式いけ花の皆さんは花器にカゴを使っていて、自然な風合いがありますね。

未生流

花材:ハラン(天の川)、小菊

一転して格式高そうな器。黒い花器が細かな斑のハランを引き立ててます。

宏道流

花材:石化エニシダ

不規則に伸びる石化エニシダが生き生きしてます。

花材:茶、秋海棠、南天

花器があまりに個性的で、これで生けれるってすごいなあ。

小原流

花材:柿、鶏頭、万作

特に秋らしさを感じた作品。

花材:高砂百合の実、コシアブラの根の晒し、孔雀ひば、ヒペリカム、木苺、蔓梅もどき、日蔭のかずら

何か分からないけど印象に残る。

花材:梅もどき、アナスタシア、ピンポン菊、スプレー菊、他にもあったけど控えそびれました

秋だけでなく年賀でもいけそう。あとこの扇型の器も好きだわ。

本派宏道流

ここからは第2展示室。展示の仕方は第1展示室と変わりありませんでした。

花材:つる梅もどき

写真では伝わりにくいけど、特に奥行きのある作品。花器の持ち手?が額縁のように見えて、中からつる梅もどきが飛び出してくる印象です。

勅使河原和風会

花材:つる梅もどき、アンスリューム、モンステラ

花器の絶妙な角度。

梶井華道会

花材:アカメヤナギ、キク、アサヒハラン

器と植物のバランスにおいて、この作品が1番好きかも。

草月流

特に賑やか。花材もグロリオサやピンクッションだと思うけど、個性派で見てて楽しいですね。

 

草月流は花材が書いてなかった気がします(私が見落としてるだけかも)。

玉浜流挿花

花材:ヤツデ、ケイトウ、リンドウ、アリストロメリア

川のような流れ。

池坊

花材:石化柳、小菊

龍生派

花材:モンステラケイトウクジャクソウ、ミシマサイコウ

他の作品は外に向かって広がっていく・抜けていくような印象なんだけど、この作品は違って内に込めていく・溜めていく印象。

花材:水仙

シンプルな良さ。

花材:ストレッチャ、コンシネンレインボー、漂白ドウダンツツジ

曲げられた葉の人工的な美しさ。

特別出展 いけばな八王子こども教室

花器や花材はある程度共通したものの中から選ばれてるみたいですね。

 

こういう素敵な展示を無料で見られるっていいっすね。

花は育てるだけじゃなくて、飾り方も勉強していきたいです。

デミタスカップの愉しみ

八王子芸術文化会館(いちょうホール)から歩いてすぐ、ユーミンの実家前を通り過ぎたところにある八王子市夢美術館。

9月17日から11月27日までの会期で『デミタスカップの愉しみ』が開催中です。

開館時間は10時から19時(入館は閉館の18時30分まで)
休館日は月曜日(祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)

観覧料は一般900円、学生(高校生以上)と65歳以上は450円、中学生以下は無料です。

八王子市夢美術館

デミタスカップの愉しみ | 展覧会 | 八王子市夢美術館

本当は入り口前で写真を撮ろうと思ってたら忘れたので、かわりにチラシの写真を。

 

本展では撮影可能エリアも設けられていたので、そちらの方を少し紹介。

ピルケンハンマー(チェコ) 金彩花鳥文角形 カップ&ソーサー(1887-1918年)。

鳥が可愛い。

コールポート(イギリス) 金彩窓絵鳥文 カップ&ソーサー(1881-1890年)。

鳥が可愛い。

ミニチュアのカップ&ソーサー。

 

本展では日本文化が西洋に伝わって、ジャポニズムの影響を受けたデミタスカップが多く展示されていて、上品でありながらも親しみやすい展示でした。

あとは日本文化と中国の文化と西洋の文化が混ざったよく分かんない作品や、アール・ヌーヴォーアール・デコな作品が並んで展示されていて、それぞれの違いが分かりやすい展示もありました。

 

展示品は、村上和美さんという方のコレクションが中心なのですが、村上さんのInstagramなどでは数多くのデミタスカップの写真や映像が投稿されているので、本展に興味のある方はそちらもご覧になるととても楽しめると思います。

デミタスカップの愉しみ | 村上和美コレクション / The Joy of the Demitasse Cup | KAZUMI MURAKAMI COLLECTION

Kazumi Murakami (@kzmicm) • Instagram photos and videos

I love antique demitasse | Facebook

八王子市民文化祭の記事はこちら。

nakanohitsuji.hatenablog.com