12月末の牧野記念庭園に行ってきました
12月28日に練馬区にある牧野記念庭園に初めて行ってきました。
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同園は植物学者の牧野富太郎博士が大正15年から亡くなるまでの30余年を過ごした住居と跡地です。
園内には博士手植えの植物や縁のある植物が300種以上植えられています。
牧野博士というと、2023年春からのNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」で、神木隆之介さん演じるの主人公のモデルにも決まっているので、2023年はたくさんの来園者が来るかと思います。
2023年度前期 連続テレビ小説『らんまん』 主演は神木隆之介さん! | 連続テレビ小説 | NHKドラマ
アクセスは一番近い電車の駅からだと、大泉学園駅から徒歩約5分です。
入園料は無料、開園時間は9時から17時。
休園日は毎週火曜日(祝日の場合直後の祝日ではない日)と、年末年始(12月29日から1月3日)です。
私が行った日は年内最後の開園日でした。
なぜそんな日に行ったかというと、園内の施設「書屋展示室」が2022年12月29日から2023年4月上旬まで一時的に閉鎖されるそうで、その前に見ておきたくて急遽行ってきました。
正門。
門の上を横たわるように伸びるサクラ「大寒桜」や、まっすぐ上へ高く伸びるダイオウマツなど、入園前から大きな木が目に留まります。
大寒桜には博士植栽と書かれていたので、それだけでそれなりの樹齢だと分かります。
入園してすぐの辺り。ダイオウマツの横には牧野博士のパネルが置かれてます。
ダイオウマツの前にあった松ぼっくり比べ。左からダイオウマツ、クロマツ、アカマツ。
ここからは花や実を紹介をしていきます。
ノジギク。
ナギイカダ。これは花が小さすぎて、入り口近くに貼られている見頃の植物情報を見てないと、気付くのは困難。
カンアオイ。園内にはカンアオイの仲間はたくさん植えられていました。
ツバキ「初雁」。
房咲きのスイセン。
ツワブキ。
ユキワリイチゲの葉。グレイッシュで大人びた可愛さです。
よく見るとつぼみもありました。
フユノハナワラビ。シダ植物で、上に伸びてる部分は正確には花ではなく胞子葉。
オクノカンスゲ。
バイカオウレン。正門近くの鉢植えで育てられてました。
ビワ。入門する手前ぐらいの場所の方が見やすいです。
オモト。
園内の風景。
植え込みには落ち葉が積もっています。
ベンチ。
全体的に茶色い。
サクラ「仙台屋」。牧野博士が高知市の仙台屋というお店の前で見つけて名付けたと言われてます。
牧野博士の胸像。周囲には牧野博士が妻の壽衛さんへの感謝を込めて名付けた、スエコザサが植えられています。
続いて園内の施設を紹介。
入園すると目の前にある講習室。中のモニターでは庭園の成り立ちや牧野博士の生涯を解説する映像を見れました。20分以上と長かったですが、本園を楽しむなら見ていくのをおすすめします。
時期によってはイベントもここで行っているようです。
記念館。中は常設展示室と企画展示室に分かれていて、
常設展示室では、映像とやや内容が被りますが、牧野博士の生涯を説明するパネルや、植物採集に使っていた道具、牧野博士の描いた植物図などが展示され、
企画展示室では年に3~4回、牧野博士や植物に関する展示が行われます。この日は企画展示室での展示はありませんでした。
書屋展示室。
中では、牧野博士の書斎と書庫の一部が保存されています。雨漏りするなど老朽化が進んでいたことから、保存するために現在はコンクリートの建物の中にあります。
中。
壁際に色々並んでます。
牧野博士のパネル。
冒頭で話しましたが12月29日から4月上旬まで、この書屋展示室は一時閉鎖されます。
なんでも牧野博士が研究に没頭していた頃を再現する「書斎再現プロジェクト」のために一時閉鎖するみたいです。
牧野記念庭園書斎再現プロジェクト 再現イメージ図を公開!:練馬区公式ホームページ
再現後がどうなるか楽しみですね。
書屋展示室内には、旧牧野邸を再現するジオラマも。
初めて来た印象は、多くの植物が葉を落としたり休眠期になる時期ということもあり、とても地味です。
園内の植物は、牧野博士が植えたり縁のある植物が中心なので、昔から日本にあるものが多いんですよね。なので近年に海外からやってきたり、華やかに品種改良されたものは少ないです。
冬でなければサクラやアジサイや紅葉など、分かりやすく綺麗なものがありそうですが、冬は植物に対する知識がしっかりないと、庭園の魅力を十分に感じ取るのは大変だと思います。
たくさんの植物が植えられているのは分かるんですよ。ただそれらをしっかり識別し、魅力が分かるように写真に撮りブログで紹介するのは、私の知識や技術では圧倒的に力不足。ちょっと敗北感を覚えました。
初めて来る方には冬以外をおすすめします。
ただこの日も来園者はそこそこいましたね。混雑というほどでは全然ありませんが。年内最終日だったからでしょうか。
年齢層は広くて、皆さん植物に対する関心も強めな感じがしました。