お厚いのがお好き?をまた見たい
昔、2003年4月~2004年3月にフジテレビの深夜に放送していた『お厚いのがお好き?』と言うバラエティー番組がとても好きでした。
身近な物事に例えて、難しい本も30分で分かりやすく内容を教えてくれる、日産自動車提供の知的教養バラエティー。
番組の書籍化はされているのですが、番組そのものをもう一度見たい!
ソフト化やネット配信してくれないかなあ。
この番組の中でもっとも印象に残っているのが、レイ・ブラッドベリのSF小説『華氏451度』を紹介した最終回。
だいぶ前の放送だから、うろ覚えで少し間違ってるかも知れないけど放送内容は、
この作品は、本を所持したり読むことが禁止されているけど、多くの人がそのことに不満を持っていない社会が舞台。
不満を持たない理由は、テレビ等が本の内容をわかりやすくまとめて教えてくれているから、わざわざ読む必要がない。
その結果、人々は自分で考える力をどんどん失っていってしまっている。
自分で考えなくてくも、テレビ等が何でも教えてれて、その通りにしてればいい。
自分の国がどこの国と戦争しているのか、なぜ戦争しているのかも分からず、分からないことそれ自体に疑問も抱かなくなってしまっている。
そしてそれはまさに、この番組がやってることであると。
最終回で自ら番組の自己批判をしながら、本を紹介したのがすごく印象に残っているんです。
この番組を見ただけで、本の内容を理解した気になるんじゃなくて、
自分で読んで、自分で考えて、自分で理解することが大事なんだと伝えていた最終回。
また改めて見たい。
ただ、私がこの番組で紹介された本のうち、最後まで読んだのは『華氏451度』と、ゲーテの『ファウスト』の上巻の2冊だけなんですけね(下巻もチャレンジしたけど難しすぎた)。
あと他には高校生の頃に途中まで読んだのが、筒井康隆の『虚人たち』。最近改めて最後まで読んだので、感想は近いうちに。書きました。