5月の旧前田家本邸に行ってきました
5月20日に目黒区にある駒場公園内の旧前田家本邸に初めて行ってきました。
旧前田家本邸は、旧加賀藩主で前田家第16代当主の利為の自邸として建てられました。
利為は日本に外国の貴賓を迎える邸宅がないと考えて、本邸は家族の生活の場であるとともに、迎賓館としても利用できるような邸宅として設計されています。
二階建ての洋館と和館があり、それらは渡り廊下で繋がっています。昭和4年(1929年)に洋館が、昭和5年(1930年)に和館が竣工しました。
戦後は連合国軍に接収されたりした後、現在では洋館は東京都、公園と和館は目黒区の管轄となっています。
休館日は、洋館が月曜日と火曜日と祝日。和館が月曜日と祝日。
利用時間は、洋館が9時から16時30分、和館が9時から16時となってますが、洋館は現在館内消毒のために15時30分までになってます。もしかしたら和館も利用時間が短縮してるかもしれません。
見学料はどちらも無料です。アクセスは駒場東大前から徒歩8分です。
洋館
洋館正面。写真はほぼ見て回った順に紹介します。
入ってすぐの階段広間。1階はお客様のおもてなしするためのスペースです。
第一応接室。
サロン。
小客室。左側は大客室にそのまま繋がってます。
大食堂。最大26人でディナーが可能でした。
カーテンの柄が可愛い。
大食堂の暖炉。
2階へ続く大階段。2階は家族の生活スペースになっています。
夫人室。最も華麗な部屋で家族団欒の場だったそうです。
となりの寝室。こちらも豪華な部屋だけど、相対的にベッドが小さくも感じます。
廊下で展示されていた、金沢卯辰山工芸工房の作品『タビウサギ』(藤田有紀 1925年)。可愛い。
目黒区と石川県金沢市は友好都市なのと、旧加賀藩主の前田家は金沢とも縁が深かったことからだと思いますが、金沢市に関する展示もいくつかありました。
女中室。他の部屋に比べるとやや小さい和室です。
長女居室。第一客用寝室として計画されたそうですが、実際は長女の居室として使われました。
広い部屋は仕切って2部屋にも出来ます。
壁紙が可愛かった。
洋館の正面にはバラがちょっと植えられていたので、ちょうど咲いてる時期でした。
和館
和館の門。洋館と和館は渡り廊下で繋がっていますが、見学者は立ち入れないので、こちらの門から入ります。
和館。
1階はふすまが開けられて、開放感がありますね。
日本庭園も望めます。
この他に1階では、貸し出し用の茶室や和室があります。2階はガイドツアーのときには見学出来るようです。
同日に東京都庭園美術館へ行ったあとに来たんですが、比較するとこちらの方が少し派手な印象です。どちらが良いとかはありませんが。
またこちらの方がやや空いてたのと、美術館よりも同じ場所に留まる時間が短い人が多かったので、写真は撮りやすかったですね。
ただ洋館の館内では映像展示もあったんですが、それが「旧前田本邸~華麗なる洋館~(13分)」、「Color Theory for KANAZAWA(4分)」、「金沢の夜景(3分)」のループ再生で、
タイミングが悪いと金沢のVTRを7分見なければ洋館のVTRを見れなくて、正直金沢いらないです。
流すのならループ再生じゃなくて、別モニターを用意すべきです。
同日の東京都庭園美術館の記事はこちら。nakanohitsuji.hatenablog.com