新宿御苑の菊花壇展に行ってきました その1(菊花壇展)
11月14日に、新宿区と渋谷区にまたがる新宿御苑へ行ってきました。
新宿御苑 自然情報 (@SG_info_kyokai) | Twitter
新宿御苑 サービス施設 (@SG_service_kyo) | Twitter
御苑は見るものがたくさんありますが、今回は11月1日から11月15日まで開催されていた、菊花壇展を見てきました。
また合わせて特別公開されていた、苑内の菊栽培所も見てきましたよ。
御苑の入場料さえ払えば、どちらも無料で見ることができました。
たくさん写真を撮ったので、菊花壇展の写真は本記事その1で。
菊栽培所と、少しだけ撮ったキク以外の写真は別記事その2に分けました。
別記事その2はコチラ。
なお解説文に関しては、無料で配っていたパンフレットからの引用です。
菊花壇展の前に、新宿御苑の入口の1つ、新宿門の前で。期待に胸が膨らみますね。
入場して、会場となる日本庭園まで行きましょう。
六角花壇
明治150年特別展示とのこと。明治時代に作られていた花壇の復刻です。
大輪のキクも小さく見えます。
懸崖作り花壇
野菊が断崖の岩間から垂れ下がって咲いている姿を模して、1本の小菊を大きな株に仕立てる技法を「懸崖作り」と呼びます。
古木の台の上に、花鉢を配色よくならべています。
作り始め:大正4年(1945)
伊勢菊、丁子菊、佐賀菊花壇
3種の菊を横に並べて展示していました。1つの写真には収めづらかったので、それぞれ分けて撮りました。解説も合わせて3分割に。
伊勢菊は、伊勢地方(三重県松阪)で発達した菊で、縮れた花びらが垂れ下がって咲きます。
丁子菊は、花の中心部が盛り上がって咲く菊で、アネモネ咲きともよばれています。
アネモネ咲きはやはり好きだな。
佐賀菊は京都の佐賀地方(京都・嵯峨野)で発達した菊で、細長い花びらがまっすぐに立ち上がって咲きます。
作り始め:昭和30年(1955)
大作り花壇
初冬に出てくる芽を1年がかりで枝数をふやし、1株から数百輪の花を半円形に整然と仕立てて咲かせる技法を「大作り」とよびます。
これは新宿御苑独自の様式で、全国各地の菊花壇展でみられる千輪作りの先駆けにもなっています。
作り始め:明治17年(1884)
個人的に見応えが1番あったのはここかな。
真ん中に座していた、一際大きい株は「白孔雀」という品種。花数610輪!
1輪1輪も、やはり大きい。
江戸菊花壇
江戸菊は、江戸時代に江戸(東京)で発達した古典菊です。
花が咲いてから花びらに様々に変化し、色彩に富んでいるのが特徴で、「花の変化」を鑑賞する菊です。
新宿御苑の菊花壇のなかでは、もっとも古い歴史があります。
作り始め:明治11年(1878)
何年か前、確か趣味の園芸で江戸菊は知ったけど、可愛いね。どんな風に花が変化するか知りたい方は検索してみてください。
一文字菊、管物菊花壇
一文字菊は、花びらの数が16枚前後の一重咲きの大輪菊です。花の形から、御紋章菊ともよばれています。
管物菊は、筒状に伸びた花びらが放射状に咲く大輪菊で、糸菊ともよばれています。
作り始め:大正14年(1925)
横から見ると、平べったい咲き方してるのが分かる。
肥後菊花壇
肥後菊は、古くから肥後(熊本)地方で作られた一重咲きの古典菊で、おもに武士の精神修養として発達しました。
栽培方法や飾り方は、江戸時代に熊本で確立した、秀島流の厳格な様式にもとづいています。
作り始め:昭和5年(1930)
大菊花壇
大菊は、菊の代表的な品種で、花びらが花の中央を包み込むように丸く咲くのが特徴です。
神馬の手綱模様に見立てた「手綱植え」とよばれる新宿御苑独自の様式で、39品種311株の大菊を黄・白・紅の順に植えつけ、全体の花が揃って咲く美しさを鑑賞する花壇です。
作り始め:明治17年(1884)
大菊は小学生の頃、授業で育てたことがあるんですよね。確か3本仕立てで。
思い出しちゃうなあ。
斜めに整列していたので、左側から見ると色が揃ってましたが、
反対側から見ると、色が混ざって見えます。
和菓子みたいで可愛い。
別記事その2はコチラ。
新宿御苑の菊花壇展に行ってきました その2(菊栽培所他) - 土曜夜に花探し
本ブログの新宿御苑に関する他の記事はコチラ。