宗格院にボタンを見に行ってきました
4月25日に東京都八王子市にある宗格院に行ってきました。
八王子市内でボタンの花が綺麗な場所はないかなと探してみたら、西八王子駅から歩いてすぐ近くの宗格院というお寺に、120種以上育てられていると情報があったので行ってきました。
【東京都八王子市】120種を超える牡丹咲き誇る八王子・宗格院 – 神奈川・東京多摩のご近所情報 – レアリア
八王子市・桜の後は牡丹も 寺院で見頃向け準備 | 八王子 | タウンニュース
山門。境内は無料で見学出来ます。
本寺院が開かれたのは文禄2年(1593年)。開基は八王子千人同心の千人頭の一人、山本忠房で、開山はその弟の价州良天和尚です。
八王子千人同心というのはすごく大雑把に説明すると、八王子を守る武士の集団で、千人頭はその中でもかなり偉い立場の人。そんな八王子千人同心と縁の深いお寺です。
八王子の歴史を調べると、この千人同心というのがよく出てくるんですよね。なによりこのお寺のある町名が千人町ですからね。
境内には上記リンク先で紹介されてる、ボタンの世話をしている住職のご友人の方がいらっしゃいました。
ボタンについて聞きたいことがあれば教えてくれそうです。
見頃のボタンがたくさん咲いています。
ただこの日は晴れていましたが前日には雨が降っていたので、傷んだ花が少し多かった印象です。
今年は開花が遅めらしいですし、つぼみも多数残っていたので、ゴールデンウィーク中は見頃が続いているんじゃないかと思います。
鎌田藤。品種名の分かるものは記載します。
一番よく咲いてたと思う白いボタン。
赤銅の輝。
銀河の星。
新七福神。
八重桜。
福雲。
日陰がちな場所の方が、あまり傷んでいませんでした。
花魁。
烏羽玉。
烏ヶ仙。
ボタンの花以外の境内も少し紹介。
中にはせき地蔵や、七福神の寿老尊が祀られています。
せき地蔵(写真中央)と寿老尊(写真右)。
せき地蔵は先に紹介した山本忠房の娘、山本せきを供養するためのお地蔵さま。せきはお酒が好きだったそうで、お酒を供えると咳が良くなるといわれています。
寿老尊は、年の始めに開催される八王子七福神めぐりの1つになってるようです。
二宮尊徳像。
昔は八王子市立第二小学校にあり、その後このお寺の檀家さんのところへ行き、檀家さんが亡くなられた後に境内に奉られたそうです。
小学校に居た二宮像さんも、まさかボタンの花に囲まれるようになるとは思っていなかったでしょうね。
第二小までは徒歩15分程度なので、卒業生の方も来て懐かしむのかしら。
千人同心事蹟碑。
こちらは昔、八王子市立第五小学校の裏にあったそう。
石見土手。
寺の裏庭にある八王子市指定旧跡。近くを流れる浅川の治水のために大久保長安が造らせた堤防。おそらくこのお寺が開かれたのと同じくらいの時代に造られたようなので、だいぶ歴史が深いです。
明治末頃には所々に残存していましたが、現在はここにしか残っていません。
ただ言われなければ岩組みの花壇にしか見えない。
その役割を変えながらも、残り続けていてすごいですね。
八重咲きのサクラ。
私が滞在していたのが25分くらいでしょうか。境内はそこまで広いわけではないので、これでも結構長居してる方だと思います。
ただその間にも2~4組新しい見学の人が来てたので、ゴールデンウィーク中の天気の良い日などには、結構人で賑わうかもしれませんね。