『ゴドーを待ちながら』サミュエル・ベケット 読んだけど分からなかった
この記事にアクセスした方の貴重な時間を無駄にしないために結論から言うと、私にはまるで分からなかったです。
著者:サミュエル・ベケット
訳者:安藤信也、高橋康也
- 作者: サミュエルベケット,安堂信也,高橋康也
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2008/12/26
- メディア: 単行本
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内容説明
田舎道。一本の木。夕暮れ。エストラゴンとヴラジーミルという二人組のホームレスが、救済者・ゴドーを待ちながら、ひまつぶしに興じている──。不条理演劇の代名詞にして最高傑作。
この本を読むきっかけは、2002年放送のアニメで『.hack//SIGN*1』という作品があるのですが、
作中であるキャラが別のキャラをひたすら待ち続ける回があるんですよ。
それで待っている様子を見た通行人が「あんたが待ってるのってさ、ゴドーだったりして」と言うシーンがあり、それがずっと頭の中に残ってたので読んでみることにしました。
以下感想。ネタバレも何もない作品かと。
内容はエストラゴンとヴラジーミルという2人の男が、ひたすらゴドーという人物を待つだけ。ただそれだけ。
この2人が何者で、ゴドーが何者で、何で待っているのか、はっきりとした説明はありません。
そんなに難しい言葉は出てこないので、読みやすいといえば読みやすいんだけど、登場人物たちの会話にどんな意味があるのかがまるで分からない。
無為なやりとりがいつまでも続いてるようにしか読めない。その一見無為に見える会話の中から、何かを読み解こうにも、やっぱり何も私には見えない。
本著にはたくさんの[注]がついてるんだけど、その[注]は私には難しすぎて何のことか分からない。この[注]は演劇や文学などにある程度精通してる人向けなんだと思います。
何というか、ピカソの絵を見てその凄さがイマイチ分からないようなのと同じ感じ。
作品を理解するための知識やコンテクストが、圧倒的に私には足りてないと思った。
ただ登場人物たちの要領を得ない、滑稽な会話にはクスリと笑わせてもらったし、意味はわからないけど、そこまで退屈な作品でもなかったです。
*1:ドットハックサインと読みます。私が1番好きなアニメです。